家庭洗濯機のドライコースは、ドライクリーニング?!
家庭洗濯機のドライコースは、ドライクリーニング?!
春の衣替えの季節です。
当店にも、冬季節に大活躍したたくさんの洋服が持ち込まれています。
感謝です!!
この時期は、ご家庭でもたくさん洗濯されると思います。
二人のお客様から、続けて家庭洗濯された洋服の相談を受けました。
相談内容は、お二人とも同じでした。
洋服に付けられた取扱絵表示にドライクリーニングとされた品物を、
家庭洗濯機の「ドライコース」で洗われて色写りしたものでした。
品物のいづれもレイヨン素材です。
レイヨン素材は、その素材特性から染色性がよく
色鮮やかに染まる繊維の1つです。
欠点は、
染色堅牢度の低い製品は、
雨などに当たると色泣きしやすい事、
染色性が良い事からシミが固定しやすい事です。
相談されたお二人に尋ねてみましたら、
家庭洗濯機の「ドライコース」を、
クリーニング店のドライクリーニングと同じだと誤解されていました。
洗濯のプロから見れば、ドライコースは手洗いに近い水洗いなのです。
クリーニング店のドライクリーニングは原則として水をつかいません。
残念ですが、ご家庭で色写りした品物は、なかなか直す事が難しく、出来ない事が多いです。
そこで、当店をご利用されている他のお客様に聞いてみました。
やはり、「ドライコース」を、
クリーニング店のドライクリーニングと誤解して、
失敗された経験されたお客様が少なからずおられました。
洗濯機の「ドライコース」の表記は、問題かも知れませんね!
そんな誤解をなくすために、
ドライコースと表記せずに、
おうちクリーニングコースと表記されているメーカーさんもあります。
何故このようなクリーニングトラブルが起こるのか!?
それは、アパレルメーカーさんなどが、家庭洗濯できる品物まで、
ドライクリーニングの絵表示をされているのも原因かも知れませんね!
取扱表示については、国家資格のクリーニング師からみて、
首をかしげるものもたくさん見受けられます。
今年12月1日から、衣類の新しい「取扱い表示」に代わります。
注目です!