ドライクリーニングって、何!!
ドライクリーニングって、何!!
クリーニングのプロがお伝えする
「ドライクリーニングて、何 !!」
です。
皆さん よくドライクリーニングという言葉を耳にされると思います。
耳にする割には、あまりよくわからない言葉だと思います。
本格的にドライクリーニングについて書くとしたら、
相当な文章量になります。
テレビがどうして映るのか?
と尋ねたら、
普通、スイッチを入れたら映ると言われると思います。
どうして映るか?
その背景にある難しい理論は、
私達にとっては、あまり必要でないと思います。
そこで、ドライクリーニングについて、
簡単にお伝えしたいと思います。
特に、
ウール製品、シルク繊維は水で洗うと縮んだり、光沢などがなくなります。
ドライクリーニングとは、
何とかその様なことがなく、出来る限りながく着用出来るようにと開発された技術なのです。
家庭洗濯では、水道水、井戸水を使って洗濯されます。
ドライクリーニングは、基本的には水を使わず溶剤(注)を使って、専用の機械を使って洗います。
(注) ドライクリーニング溶剤は、大きく分けて 石油系の溶剤と塩素系の溶剤とがあります。
石油系の溶剤は、繊維に対して優しい溶剤です。デリケートな衣類には、ドライクリーニングは石油系で洗うようにとアパレルメーカーから指示されています。
それに対して塩素系の溶剤は、石油系の溶剤より、洗浄力が高いのが特長です。難点は、繊維によっては洗えないものがあることです。
当店では、石油系の溶剤を使用しています。
いろんな工夫により、塩素系の溶剤にも劣らない洗浄力を出しています。
(全連クリーニング研究所洗浄力テストデータによって証明済み)
写真は当店で使用しているドライクリーニング機械です。
ですから、
家庭では、ドライクリーニングは出来ません。
洗濯機のドライコースでおしゃれ着洗剤で洗えばドライクリーニングだと誤解されている人もおられるようです。
その様に誤解されてしまうのは、
以前、おしゃれ着洗剤はウールマークも家庭洗濯できます、
といったコマーシャルがあったからかも知れませんね。
繊維製品品質管理士 繊維のプロ、
また、
クリーニング師 洗濯のプロとして、お伝えする事があります。
いま、節約志向の中でおしゃれ着洗剤を使って家庭洗濯される方がおられます。
ウール製品、シルク製品などその繊維組成(毛80%アクリル20%とか)によりますが、
ウール、シルクなど60%以上多く含んだ製品は、
製品にかなりダメージを与えていると思います。
家庭洗濯されたかどうか!!
プロからみればすぐにわかります。
ご自分で納得されて洗濯されることに、
決して異を唱えるつもりありません。
お気に入りで買われた衣類を
出来る限り、購入された状態で着用して頂けたらと思うからです。