中途半端な知識で染み抜き処理をすると、洋服をダメにしてしまいます
中途半端な知識で染み抜き処理をすると、洋服をダメにしてしまいます
お気に入りのワンピースにカレーをこぼしてしまった。
こんな時、貴方なら家庭でシミ抜きされますか?
それとも、クリーニング店にシミ抜き依頼されますか?
店頭受付していると、
お客様から
「〇〇のシミをつけてしまって、自分で取ろうとしてら、こんなふうになって」
と相談されることがよくあります。
お客様によっては、ある部分では、クリーニング店顔負けの知識をお持ちの方もおられます。
ですが、
大変申し訳ない言い方になりますが、
中途半端な知識でシミ抜き処理をされると、
洋服をダメにしてしまう事になります。
これは実際にあった話です。
スマホで当店を検索され、
月曜日朝一番に、初来店されたお客様です。
白いセーターに血液のシミを付けてしまって、
石鹸で取れないので、塩素系の漂白剤をつけたら、そこが黄色くなった。何とかして欲しいと。
お気に入りのセーターのようで、
大変、お困りでした。
シミ抜きに精通したプロなら、絶対しない処理です。
私も、最終的に漂白処理をすることは、もちろんあります。
それでも、
いきなり、漂白処理、それも塩素系の漂白剤は絶対に使いません。
出来るだけ頑張りますとお伝えして、お預かりしました。
血液のシミは、他の部分にもついていました。
その部分は、簡単に取れました(プロが適正な処理をしたからです)。
問題は、黄色く変色した部分です。
漂白剤に含まれている塩素によって、
ウール繊維の表皮(スケール)がやられて細くなっています。
時間に余裕がある時をみつけて、
シミ抜き復元処理を1時間あまり、
ある薬剤でこつこつと行い、何とか目立たないようにできました。
細く痩せたウール繊維は、元には戻りません。
決して、
いつも上手くいくもんでありません。
次回は、ブログで家庭でシミ抜きするのか、
それともプロのクリーニング店にシミ抜き処理をするのかのポイントを書きますね!!