クリーニングに出したらニオイが付いてきた
クリーニングに出したらニオイが付いてきた
前にも、ニオイのクレーム、トラブルについて、書いたことがあります。
残念なことですが、よくニオイのクレーム、トラブルはあるようです。
知人からも、相談を受けたこともあります。
以前、当店の近くに住んでおられたお客様が来店されました。
現在は、歩いて20分ぐらいの所に住んでおられます。
少し遠いのでご無沙汰のお客様です。
「近くのクリーニング店にだしたら、嫌な臭いがついて帰ってきた」と。
「以前、ここでクリーニングをお願いしていた時は、こんな事はなかったのに」とおっしゃいます。
写真はお預かりした衣類です。
コートはウール100%
白いストールは、タテ糸シルク100%、ヨコ糸カシミヤ100%。
黒いストールは、カシミヤ100%の商品です。
少しグレードの高い衣類です。
お客様に了解を得て、ニオイを嗅いでみました。
やはり、臭います。
考えられる原因は、
想像の域の話ですが「ドライクリーニング剤」(注1)だと思われました。
(注1)
ご家庭で洗濯される時は、水道水を使います。
クリーニング店がドライクリーニングをする時は、ドライクリーニング溶剤を使います。
家庭ではドライクリーニングは、できません。
ドライクリーニング溶剤(以下溶剤)は、色々な種類の溶剤があります。
一番大切なことは、溶剤を良い状態で使用する事です。
もし、水道水が何らかの原因で濁っていたら、綺麗に洗濯出来ません。
業界の裏事情になるので、少し書きずらいのですが、クリーニング店によっては、溶剤を上手く管理できていないようです。
当店では、定期的に溶剤の管理を行っています。
そこで、ドライクリーニングをすることをオススメしました。
衣料品は、決して無臭のものではありません。
繊維自体のニオイ、染色等のニオイがあります。
洗浄後、ニオイを嗅いでみました。
衣料品そのもののニオイはしますが、
洗浄前の嫌な臭いはなくなっていました。
お客様が来店されました。
「あ・・・・・・あの嫌な臭いがなくなってる。ストールなので鼻に近いので嫌だったです」
と話されました。
感謝のお言葉と、違うコートとカシミヤのセーターのクリーニングを出して頂きました。
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