「血液のシミは、クリーニングで落ちますか!?」
「血液のシミは、クリーニングで落ちますか!?」
クリーニング品の受付をしていると、
お客様から色々な事を尋ねられる事が多いようです。
先日、Mさんから、表題の質問を受けました。
Mさんは、以前は当店の近くに住んでおられましたが、
今は車で30分程のかかる所から、わざわざ来店されているお客様です。
お子様の制服のスカートに血液のシミが付いたので、
時間的な余裕もないので、近くのクリーニング店に出されたそうです。
結果は、一見して少しも取れなかったと。
そこで、表題のお尋ねになりました。
Mさんに、クリーニングの依頼をされる時に、
ここに血液のシミが付いていますと言われましたか?とお聞きしたか尋ねたら、
伝えたとのことでした。
クリーニング店は、たくさんの品物を取り扱う為、
小さなシミなら、見逃す可能性があるからです。
血液のシミは、その状態にもよりますが、
あまり時間が経過していなければ
そんなに難しいシミ抜きではありません。
他店のことについて、
あまり否定的な意見を言わないように日頃から努めていますが、
思わず、
「あまり、その店を御利用されない方が、いいですよ」
とお伝えしてしまいました。
血液の赤色は、ヘモグロビンの鉄分によって赤く見えます。
付いて直ぐは赤いのですが、
時間が経過すると空気中の酸素と反応して赤黒くなります。
付いてすぐなら、応急処置として、
ハンカチなどを水を濡らし、
下側にもハンカチなどを延いて上から軽くたたくと取れます。
洗濯機でざぶざぶ洗える品物なら、
直ぐにその部分を軽く揉んで洗えば落ちます。
時間が経過したり、プレスなどで熱がかかると、
少し専門的になりますが、
鉄分の処理、酵素分解処理が必要になってきます。
ご家庭で洗えない品物や広範囲に付いた時などは、
何も触らずに、クリーニング店に持ち込み、
血液がここに付いていると伝えて、お任せされることをおすすめします。
でも、今回のケースは、クリーニング店に伝えたのに落ちていない。
今回のことから
「ある一定のクリーニング技術基準を持っているお店の紹介システム」が必要かもしれないと感じました。